タラレバ海戦

封切り当日に映画を観るなんて何年ぶりだろう
アメリカファーストではなく、中立かつ客観的に史実ベースの
戦争映画の大作
という、前評判に期待MAX。
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タツノコプロの「決断」世代にとっては、
ミッドウェー海戦は人生のタラレバ教科書。IMG_7797 2.jpgIMG_7798 2.jpg
ちなみに「決断」の♪ 泣〜くも笑うも、決断ひと〜つ♫
主題歌作曲はエールの古関祐而氏。
当然、勝敗を分けた情報・状況に対する認知、判断、行動の
絡み合った人の機微をどこまで描いてるのかにワクワク。

・・・そして、轟沈。

真珠湾攻撃
珊瑚海海戦
ドゥーリトル空襲
ミッドウェー海戦
と、まぁてんこ盛りの展開で当然薄味。
マニアの壺を押さえる小ネタがちらばめられているけど
その詰めが甘く気持ち悪い違和感で、却って興醒め。

・被弾の順が「加賀」「蒼龍」「赤城」と堂々と言ってるけど
 史実は「加賀」「赤城」「蒼龍」。
 主人公のディック・ベストのドーントレスが爆撃したのが
 赤城だったので、そうしたかったのかな?
・艦爆ドーントレスの急降下爆撃と
 艦攻デバステーターの雷撃との違いによる
 直衛戦闘機との攻防戦の差が曖昧
・第一機動部隊の航行序列が??だいたい、各艦艇が近すぎる
・CG使ってるのに「飛龍」の絵は酷い
・南雲中将の人物像がまるで違う。自分で強引に決める人ではなかった
・サンド島で戦場映像撮影してたジョン・フォード監督を登場させるなら
 カメラがぶっ飛んで大きくブレた映像が後に迫力を出す手法の
 ヒントになった逸話まで描いて欲しかった
・「飛龍」に残る山口少将と加来艦長と最期に言葉を交わす伊藤先任参謀を
  登場させるなら、戦闘帽を形見として受け取る場面を省略しちゃダメでしょ
・「飛龍」の処分に駆逐艦「風雲」は魚雷2本を同時発射しなかったはず
 艦艇処分の儀礼は1本目を深度を下げて外し、距離をとってから
 2本目で丁重に葬る。

もう、キリがないのでこのへんで。

78年前のこの情報戦に大勝利した国の映画なのに
今、相手国の情報にこれだけ疎いようでは、
当初、日本の配給が付かなかったというのもわかる。

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